「上京してカルチャーショックを受けた」なんてありがちで、住む場所が違えばそういう事もあるだろうと構えておけばなんてことありません。
とは言いつつ実際に驚いてしまうのは人としてしょうがないのではないか。何度東京で「まじかよ」って言ったことか。
こういう文化の違いを感じると、色んな人がいるんだなと思えて「違う」事に対して受け入れ幅が広がる気がします。それもよかろうもんと。
今回は福岡出身である僕が個人的に感じたカルチャーショックを書いていきたいと思います。
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1.満員電車の混雑率がやばい
よく東京は電車が大変なんて聞きますが、満員電車はリアルに命がけだと思います。
東京に住み始める時、部屋が見つかるまで友達の家に居候させてもらったんですが、そこは神奈川県の青葉区でした。たまプラーザ駅から渋谷駅まで田園都市線で通勤するんですが、電車に乗るだけで疲れてしまい、降りた時にフーッと溜め息が出ます。
言葉だけだとあんまり伝わらない気がするので混雑率を使ってみます。
混雑率100% | 定員乗車。座席につくか、吊り革につかまるか、ドア付近の柱につかまることができる |
混雑率150% | 肩が触れ合う程度で、新聞は楽に読める |
混雑率180% | 体が触れ合うが、新聞は読める |
混雑率200% | 体が触れ合い、相当な圧迫感がある。しかし、週刊誌なら何とか読める |
混雑率250% | 電車が揺れるたびに、体が斜めになって身動きできない。手も動かせない |
出典:日本民営鉄道協会
国土交通省より、平成26年度の東京圏における主要区間の混雑率を参考に進めていきますが、田園都市線の池尻大橋駅から渋谷駅までの混雑率が185%となっています。実際には溝の口でどっと人が増えそのまま渋谷までジワジワ増えきて、渋谷で人混みに放り出されるという図式です。
ただ、まだ本を読んだりスマホを見たりするくらいの余裕はあります。周りの人と体は密着するので逆に諦めがつきます。
そして部屋が見つかって住み始めて使うようになった小田急小田原線。世田谷代田駅から下北沢が混雑率189%とスゴイことになってます。この数字は朝の通勤ラッシュ時のものなんですが、経験した中で一番すごかったのは新宿発の最終電車です。
終電だからか詰め込まれる人ひとヒト。発車する前から腕も足も動かない。指がかろうじて動きそう。圧迫されて息がつらい。そんな感じでした。これ周りの人が太った中年男性に囲まれたら最悪でしょうね。
2.移動手段がほぼ電車&移動時間が長い
東京に居た時、職場の近くに住んでいない人の移動手段がほぼ電車だったのも驚きました。
バイクとか車っていう人は珍しがられます。持ってはいるけど通勤では使わないというパターン。電車社会ですね。
福岡ではほとんどの家庭が車を持っていて、移動は基本的に車です。もちろん一人で天神や博多に行くなら電車やバスが便利で安いんですが、繁華街でも駐車場が昼間最高800円~1000円という金額なので、2人以上で行くなら車でも行きやすいんです。
逆に天神や博多以外に行くのなら車です。店舗が自前で無料駐車場を持っている所が多く、車のほうが交通費が安くあがります。
総務省統計局で10年毎に行っている利用交通手段平成22年版を見てみると、車の利用率が福岡だと18.9%、東京は9.4%。電車になると福岡は10.2%に対し東京は44.5%と約半分の人が電車を利用しています。
電車 | バス | 自家用車 | バイク・自転車 | |
東京 | 44.5% | 2.5% | 9.4% | 16.5% |
福岡 | 10.2% | 6.3% | 18.9% | 14.4% |
また、電車なので移動時間をあまり重視していないのも福岡と違うところですね。
自分や周りの人からのおおよその通勤時間ですが、福岡では平均30分前後。東京では50分前後です。
不動産屋で部屋を探す時に通勤時間の話になったんですが、「私はドアtoドア(自宅から会社のドア)が50分ですからね」というのを「良いでしょ?」みたいなニュアンスで言われたのが衝撃的でした。いや、遠くね?とか思ってました。
実際僕が東京で仕事をしていた時は近い時は40分、遠い時は2時間弱かかってました。
3.物価が高い
総務省の調査(2013年)によると、都道府県庁所在市別の物価水準(食料)で全国平均を100とした場合、福岡市は94・7で、全国で最も低い。一般的には、野菜の店頭価格は東京より福岡が1〜2割安いとされる。食の天国なのだ。
出典:西日本新聞経済電子版
こんな風にかかれているのを見つけました。食材が安いということは店で提供される食事も相対的に安くなります。
例えば福岡ではラーメンの価格は平均400円です。300円~600円程度が多いでしょうか。そう思ってたもんだから、東京で友達に誘われてラーメン屋に行った時一杯800円の文字を見た時は高級ラーメンかなんかなのか!?と思ってしまいました。普通の豚骨ラーメンでしたけど。
福岡で外食すると800円~1300円くらいでしょうかね。1300円も出せば結構良いものが食べられます。東京では1000円~1600円くらいですかね。大体1300円くらいを基準に選んでた気がします。なので節約の振り幅が大きいとも言えるかもしれません。
家賃に関しては1Kで福岡は3~4万、東京は7~8万。一番びっくりしましたね。家賃とか引っ越しについては下の記事で詳しく書いてます。よかったらどうぞ。
4.方言が通じない
これは楽しいカルチャーショックでした。通じなかった一覧をどうぞ。
借「それなおしといてね~」
同僚「え?壊れてないよ?」
借「ん?」
同僚「え?」
なおすって福岡では片付けるの意味で使いますが、東京では修理するとか修正するとかの意味合いになります。
借「今から来るね」
同僚「誰が?」
借「僕が」
同僚「え???」
だいぶ混乱させました。来るって東京では言わないんですね。
借「…それでですね、~」
客「もしかして九州の方ですか?」
借「えっ、なんで分かったんですか?」
客「やっぱり~」
福岡の人は語尾に「ですね」を多用するらしい。これちょっとまだ信じられません(笑)
あと、東京の人は「~しちゃう」って言いますよね。なんか女々しいなって思った記憶がありますが、今となってはむしろ心の距離を近づける時に使ったりします。きっと九州人には効果的ですよ。しちゃう。
まとめ
ちょっとしたことは沢山ありますが、東京で暮らしていて終始思ったのはこの辺ですね。
地方出身者は文化の違いが話のネタになるので面白いですよね。
ちなみに単発でカルチャーショックを受けたのは、コンビニで買った肉まんにタレが付いていなかった事。あのタレが美味いんだろー!と心の中で思いました。