貯金30万円で福岡から東京に上京した時の話

いつもはこれいいよ!とか楽しかったよ!とかの話をしてますけど、今日は自分の昔話でもしてみようと思います。

タイトルの通り福岡から東京に上京した時どんな感じだったのかというお話です。

これから福岡から東京に上京するぞ!という人や、地方に住んでるけど東京に住むのっていくらくらいかかるの?と気になっている人は参考になるかもしれない、僕の過去の体験です。

スポンサーリンク



元々は博多に住んでいた

僕は元々音楽の専門学校出て福岡の小さな音楽制作会社に勤めていました。ガラケーの時代だったので着メロとかを作っていたんですね。

あと趣味でバンド活動なんかもしていて、ギターを担当してました。運良くインディーズの会社の人に声かけてもらえ、そこが主催するライブイベントに月1で出させてもらってたのでなんだかバンドマンみたいな生活でしたね。しばらくしたらなぜかマネージャーの仕事もさせてもらっていました。

住んでいたのは博多にある6畳のワンルーム、ロフト付き。ロフトはいいですよね。物置にできるからスペース的にだいぶ助かりました。家賃は4.6万とまぁ一般的な一人暮らしの部屋ですね。

東京に行く機会が訪れた

東京に行って上を目指すぜ―!みたいな東京ドリームを夢見てたわけでもなく、福岡でそれなりに暮らせればいいなーと思ってたんですよね。福岡大好き。

そんな折、お世話になっているインディーズの会社から東京に本社を移すから来ないかとお誘いがありました。

こんな機会でもないと行かないだろうなという思いと、20代前半は好き勝手やろうと決めてたので上京を決めました。

当時福岡にはほとんど音楽制作の会社がなくほぼ東京に集まっていたので、東京でそういう音楽スタジオみたいな所に入りたいなとも思ってたんですよね~。

福岡から東京へ

音楽制作はハッキリ言って貯金ができません。お給料13万前後ですよ…。

それでも貯めていた貯金30万円。福岡市内で引っ越しするなら十分な金額ですが、東京へ引っ越しとなると話は別です。なんせ上京は50万~100万必要って聞いていましたからね。

こんな長距離の引っ越しなんて経験したことなかったので、まずは引っ越ししたらいくらかかるのか見積もりをしてみることにしました。

引っ越しの見積もりをしてみた

引っ越しは見積もりをたくさんしろと聞いたことがあったので、この引越の時は3社に見積もりをお願いしました。

一番最初に見積もりをしたA社は20万と出してきて、いま部屋にあるものを全部持って行ったらこの金額ということでした。

今度は必要最低限のものだけを持っていったらどうなのかという試算です。A社はトラック1台以内であとは距離によって金額が変わるということで20万は変わらず…。

B社では5万まで安くなりました。差額で新しい家具買ってもいいくらいですよ。一応あともう一社という事でC社にもお願いしたら最終的に3万円台になりました。ただ、荷物はかなり少なくなりました。

入らなかった服とかは後でダンボールに詰めて別便で送ったりしたので、結局引越し代として払ったのは4万くらいになったと思います。

持っていかなかった家具や荷物は実家に持っていったり、友人に譲ったりしました。最初はリサイクルショップとかを検討したんですが流石に数が多くて全部はできませんでした。

今は引っ越しと同時に買い取りもやってくれる業者もあるみたいなので、そういうのを上手く活用するといいですね。

それと一社一社見積もりをしてたら時間もかかったし、最初の受付で荷物がどのくらいあるとかを言うのが大変だったので、一括で申し込めるところをおすすめします。




数年後の引っ越しでは一括見積もりをしてみました。その時は一括申し込みされてるのが分かるのか、各社安くしようと対抗してたので労せずどんどん安くなっていきましたよ(笑)

「ウチより安かったら連絡して下さい!」って言ってました。

東京での新居探し

幸運にも福岡での友達が東京で一人暮らしをスタートさせてたんです。なのでしばらく居候させてもらいました(笑)

東京の家賃はやっぱり高かったです。ワンルームで7~8万円が当たり前という事前情報はあったんですが、やっぱりその通りでしたね。

新宿か渋谷に電車1本で行ける場所が良かったので色々探したんですが、最終的に世田谷区の梅ヶ丘駅まで徒歩10分の1Kアパートになりました。家賃7万円で共益費が2000円です。福岡だった3LDKとかに住めそうでござるよ…。

ハイ、ここで問題です。家賃7万円のアパートに住むには初期費用はいくらでしょう?

だいたいこのくらいかな?と思い浮かべた上で読み進めてみてください。

かかった初期費用はこのくらい

部屋を借りる時のかかる費用に敷金と礼金っていうのがあるんですよ。どちらも家賃の○ヶ月分単位で発生します。退去する時に借りた時の状態に戻さないといけないのですが、その費用を部屋を借りる時に先に渡しておくのが敷金です。これは最初に払わなかったら退去する時に沢山払わないといけなくなるので、払えるなら払っておいたほうが良いです。

礼金は大家さんありがとうっていう気持ちです。なんじゃそら。こんなもん値切って良いです。

実際マンションやアパートの経営者である大家さんの手数料といったところですね。駅近くの人気がある物件とかだと応募者が多いので礼金を安くしてくれませんが、ずっと空き家が続くようなところだと早く入居者が埋まってくれたほうが大家さんの収入にもなるので安くしてくれる場合があります。

借りようと思った物件は家賃7万円、共益費2000円。敷金が2ヶ月、礼金が1ヶ月。12月20日に入居予定だったので日割りの当月家賃約2.5万円、前家賃として翌月の家賃7.2万円。仲介手数料として不動産屋に支払うのが家賃1ヶ月分で7万円。鍵の交換費が1.5万円、火災保険が1万円、合計で40万4000円となりました。

項目 金額
敷金 14万円(2ヶ月)
礼金 7万円(1ヶ月)
当月家賃 2.5万円(共益費含む)
前家賃 7.2万円(共益費含む)
仲介手数料 7万円
鍵の交換費 1.5万円
火災保険料 1万円(2年間)
合計 40万4000円

「えぇ……」

これを見た時そんな感想でした。結構衝撃的な値段でしたよ。福岡で部屋を借りる時は15万くらいでしたから。

しかしただでは終わりません。なんとか安くならないか粘りました。ちなみに不動産屋の人を脅しても安くなりませんよ。不動産屋は大家さんから契約を委託されていて、早く契約できるのが一番良いのでどちらかというとお客さんの味方です。こっちの事情(友人宅に居候中)を話し仲良くなれば頑張ってくれるんです。実際電話で大家さんに連絡をとってくれて、「長く住むみたいなのでどうですか~?」みたいな感じで話してました。

最終的に礼金が0円になりました。(担当してくれた人ありがとう!)

なので今回僕が支払った初期費用は33万4000円です!

これに新しい家電とか家具を買ったら確かに50万くらいにはなりそうですね。この時点で交通費だけでも3万近くかかってますし。

お金がなかったので借りた

冒頭で貯金が30万って言いました。そう、足りません。

30万では上京して生活なんてできなかったんです。旅行ならできますけどね。

そこで福岡にいる時に先に借りておきました。そう、消費者金融ですね。

なんだか消費者金融って悪いイメージを持っている人がいるかもしれませんが、それは使う人の問題です。よく聞くのがいくら返しても返済が終わらないという、会社としての届出を出していない闇金融というものです。ああいうのは返済期限日に振込できなかったり連絡が取れなかったり、返そうと思っても返せないような仕組みになっているそうです。

消費者金融ですが、これはちゃんとした会社なので安心して下さい。不安なら借りようと思っている会社名をググって会社としてちゃんと経営されているかを調べてみて下さい。

僕が借りたのは余裕を持って生活したかったので50万です。利子は20%で、早めに返済を繰り上げれば返済額が少なくなるという元利均等返済の場合、期間を3年で設定すると毎月1.8万程度を返済に当てれば良いということになります。3年間の合計は67万程度となり17万円が手数料という事になりますが、50万貯まるまで3年間ガマンするのと17万払って3年早く行動するのはどちらが良いかという事です。

僕は今行動しないと後悔するなと思い事前に用意してから行きました。というか、お金を借りるならバイトでもなんでも辞める前がいいですよ。無職だと審査にほぼ通りません。



東京での仕事

福岡に比べて東京は仕事がめちゃくちゃ多いです。そして時給や月給が高い!お金を貯めるという一点のために2~3年東京で暮らすのはアリだと思いました。

音楽の仕事のような安定しない職業はどこ行っても一緒な気がします。ちなみに誘われたインディーズ会社は連絡が取れなくなって蒸発しました。まぁよくある話ですねー。

なんやかんやあって音楽制作のスタジオに入れたんですが、仕事があったりなかったりで大体月に13万程度。ホント仕事の量が不安定ですね。当然これだけではやっていけません。福岡にいた頃友達がコンビニの廃棄を貰ってたりしてたんですよね。これだ!と思いました。廃棄に厳しいとこもあるみたいなので(基本ダメ)そうだったら普通にバイトしよう。

でもコンビニバイトは一度は経験する事をおすすめします。学生のうちとか早いうちに。タバコの銘柄、宅急便の仕組み、コピー機の使い方、支払い方法の種類の理解、効率的な品出し・商品管理、季節のイベントなどなど、年齢を重ねれば徐々に覚えていくでしょうが、こういうのを仕事として早い内に覚える事ができ、お金も貰えます。個人的にはすごく良かったと思っています。

そしてコンビニバイトを週2で入りました。僕のバイト先では(内緒ですが)廃棄が貰えたのでまず食費が浮きました。バイト代は6万くらい貰えたので生活が普通にできました。

その後はCDが売れなくなりいろんな会社が倒産していく中、仕事を貰っていたスタジオも業務が小さくなっていき最終的になくなりました。こうなったら音楽に関係なく稼げる仕事をと思い探しました。よくある転職サイトとかですね。それまでの年収が200万超えなかったんですが一気に300万を超えました。東京ってスゴイ。

もちろん借金も早期返済しました。

さいごに

こんな感じで、わりと見切り発車的に生きてますがなんとかなってます。ただ最低限の下調べはした方がいいなっていうのが今までの感想です。

賃貸の初期費用を調べていたからこそ仕事辞める前にお金を借りる事もできたし、月収がヤバければコンビニバイトで乗り切ろうという逃げ道を作っていました。

全部知ろうとすると逆に動けなくなるので良くないですが、自分が必要な情報を把握しておくと結構身軽に動けるものです。自分に必要なものは何なのか?今からやろうとしている事には何が足りないのか?そういう事をいつも考えていると「今」必要かどうかが分かります。

そういう考え方も面白いですよ。


この記事が面白いと感じたらシェアして頂けると嬉しいです!!
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする